低域は聞こえるかい?
DTMをやっている方、これからやろうという方もモニター環境のお話はよく聞くと思います。
中にはこれからモニタースピーカーを買おうという方も多いと思います。
もし、低域を意識した音作りをしたいのならばもろもろ購入する際には再生可能周波数帯域に注目して見てください。
30Hz
最近面白い記事がありました。
ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文に聞く ロックバンドは“低域”とどう向き合うべきか?
という記事です。
アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATION の後藤正文さんのインタビュー記事で、最近はすごい低域を使う海外の曲が多いけど日本ではどうなのってことが色々書かれています。
低域の議論についてはここでは語りません。
しかし、この記事では 30Hz あたりの音まで言及されています。
ここでふと気がつきました。
うちのモニタースピーカじゃそんな低域聴こえない…
そうなると、モニター環境ってどうしようって話です。
定番のスピーカーの再生可能周波数
モニタースピーカーの導入は、スピーカーから通した音をチェックできるというメリットがあります。
ヘッドホンやイヤホンで聴くのと、スピーカーから流れる音って定位感も変わりますよね
それを調整するためにもモニタースピーカーはあったほうがいいと思います。
さて、とりあえず音質云々よりも再生可能周波数について注目します。
スピーカー名 | 再生可能周波数 |
---|---|
YAMAHA HS5 | 54Hz – 30kHz |
YAMAHA MSP5 Studio | 50Hz – 40kHz |
YAMAHA MSP7 Studio | 45Hz – 40kHz |
YAMAHA HS7 | 43Hz – 30kHz |
YAMAHA HS8 | 38Hz – 30kHz |
ADAM AUDIO A5X | 50Hz – 50kHz |
ADAM AUDIO A7X | 42Hz – 50kHz |
EVE Audio SC204 | 64Hz – 21kH |
iLoud Micro Monitor | 45Hz – 22kHz |
FOSTEX PM0.5dB | 55Hz – 30kHz |
GENELEC 8010AP | 74Hz – 20kHz |
TANNOY Reveal 502 Pair | 49Hz – 43kHz |
EVENT OPAL Pair | 35Hz – 22kHz |
とまぁこんな感じですが、30Hz近くまで届くようなものは少ないですね。
もともと50Hzより下あたりはサブウーファーの役割だと思っているので想定内です。
色々なサブウーファー
というわけで30Hz近くまで再生できそうであまり大きくなさそうなサブウーファーをあげていこうかなと思います。
スピーカー名 | 再生可能周波数 | Soundhouseでの価格 |
---|---|---|
FOSTEX PM-SUB8 | 30Hz – 250Hz | ¥33,804 |
PRESONUS Temblor T8 | 30Hz – 300Hz | ¥39,420 |
YAMAHA HS8S | 22Hz – 160Hz | ¥42,984 |
JBL LSR310S | 27Hz – 120Hz | ¥46,224 |
ADAM AUDIO SUB10 MarkII | 25Hz – 150Hz | ¥135,864 |
ヘッドホンという選択肢
サブウーファーの導入はいいと思います。
しかしながら、モニタースピーカーも買うことを考えると値段的に厳しい方もいると思います。
また、マンションやアパートに住んでいると振動が不安だったりします。(低域は壁越しに伝わりやすいです。)
そこで、選択肢として上げられるのがヘッドホンだと思います。
あまり意識してない方もいるかと思いますが、イヤホンやヘッドホンの再生可能周波数域は意外と広いものが多いです。
例えば SONY MDR-EX150 という約1,500円くらいのイヤホンがありますが、再生可能周波数帯域は 5Hz-24kHz です。
音楽制作ではど定番の SONY MDR-CD900ST というヘッドホンの再生可能周波数帯域は 5Hz-30kHz です。
こんな感じに、意外と広い帯域をカバーしてくれているんですよね。
中でもスピーカーに近い聴こえ方をするものと言われているのが開放型ヘッドホン!
というわけで勝手にピックアップした良さげな開放型ヘッドホンを載せておきます。
ヘッドホン名 | 再生可能周波数 | Soundhouseでの価格 |
---|---|---|
AKG K240 Studio | 15 – 25,000Hz | ¥6,264 |
AKG K612 | 12 – 39,500Hz | ¥11,124 |
beyerdynamic DT990PRO | 5 – 35,000Hz | ¥14,900 |
AKG K701 | 10 – 39,800Hz | ¥15,984 |
AKG K702 | 10 – 39,800Hz | ¥17,064 |
SENNHEISER HD 599 | 12 – 38,500Hz | ¥20,304 |
beyerdynamic DT1990PRO | 5 – 40,000Hz | ¥51,732 |
まとめ
低域については本当にジャンルや人の好みもありますので一概に何が良いとかはありません。音楽はアートですから。また、有名クリエイターの中にはMacBookのスピーカーで聴くことを好む人もいるくらいです。ただ、もし低域を意識した音作りをしたいのならばサブウーファーやヘッドホン等を意識して見ても良いかもしれません。
開放型ヘッドホンをあげたのはただの僕の好みです。(笑)
そんな感じです。