ボーカルや楽器を録音するとき、マイクの配置には結構気を使います。
よくオンマイクだとどうとか、オフマイクだとどうとか耳にすると思います。
カーディオイドマイク、すなわち単一指向性マイクにおいて音源(口だったり楽器の音のなる部分)がマイクの近くにあるときに起こる現象が近接効果です。
ボーカルにおいては一般的に、弱い歌い方(声量がなかったり、囁いたような声色で歌う場合など)の時にマイクとの距離は近く取ることで、より豊かで強調された音が録音できます。
なんで今更こんなことを書くのかというと…
最近宅録を始めた方の歌を録る様子を見ていてマイクとの距離が離れている割に音が細いなと思い尋ねて見ました。
返ってきた答えは
「インターネットにボーカルとマイクの距離はだいたい20cm~30cmくらいがいいと書いてあったから」
マイクとボーカルの距離は、個人的にはあまり決まっていないと思っています。
理由は、マイクの特性やどういった音色が欲しいかによって距離なんてその場で変わるからです。
先程の例に出したように、声質が弱かったり弱い歌い方をする場合は近づいてもいいんです。
重要なのは、録音する前にマイクとの距離を色々試して音色を確認することです
絶対に「〇〇cm離す」なんて情報を鵜呑みにしないでください。
ちなみに、納得したマイクとの距離が取れた後、その距離をいいしたまま歌うのに意外とポップガードが役立ったりします。(距離感が掴みやすいので)