M4 Mac mini で HHKB Lite2 for Mac を使用する

HHKB Lite2 for Mac はすでにサポートが終了しており、最新の macOS では一部のキーが正常に動作しません。
私の場合は、M4 Mac mini の導入にあたり、この問題に直面しました。

しかし、HHKB Lite2 の打鍵感やサイズ感が気に入っているため、なんとかして使い続けたいと考えました。

キーの不具合

以下のキーが想定外の動作をしていました。

  • 左⌘ : ` や ~ が入力される
  • 英数 : 反応なし
  • かな : 反応なし
  • 右⌘ : 反応なし

解決策:Karabiner-Elements を使用

調べた結果、Karabiner-Elements を使うことで、キーのマッピングを変更できることが分かりました。

Karabiner-Elements とは?

Karabiner-Elements は macOS 向けのキーカスタマイズツールで、

  • 現在のキー割り当てを確認できる
  • キーの動作を自由に変更できる

といった機能を備えています。

設定方法

インストールや基本的な導入方法については省略します。

設定には Complex Modifications を使用します。

  1. Karabiner-Elements を開く
  2. Complex Modifications タブに移動
  3. 「Add own rule」から以下の設定を追加

キーマッピング設定

以下の設定を JSON 形式で追加します。

左⌘ を正常にする

{
  "description": "grave_accent_and_tilde をコマンドキーとして使用",
  "manipulators": [
    {
      "from": { "key_code": "grave_accent_and_tilde", "modifiers": { "optional": ["any"] } },
      "to": [{ "key_code": "left_command" }],
      "type": "basic"
    }
  ]
}

英数キーを有効化

{
  "description": "japanese_pc_nfer を英数キーとして使用",
  "manipulators": [
    {
      "from": { "key_code": "japanese_pc_nfer", "modifiers": { "optional": ["any"] } },
      "to": [{ "key_code": "japanese_eisuu" }],
      "type": "basic"
    }
  ]
}

かなキーを有効化

{
  "description": "japanese_pc_xfer をかなキーとして使用",
  "manipulators": [
    {
      "from": { "key_code": "japanese_pc_xfer", "modifiers": { "optional": ["any"] } },
      "to": [{ "key_code": "japanese_kana" }],
      "type": "basic"
    }
  ]
}

右⌘ を正常にする

{
  "description": "japanese_pc_katakana を右コマンドキーとして使用",
  "manipulators": [
    {
      "from": { "key_code": "japanese_pc_katakana", "modifiers": { "optional": ["any"] } },
      "to": [{ "key_code": "right_command" }],
      "type": "basic"
    }
  ]
}

SHIFT キーとの併用

上記の設定では、"modifiers": { "optional": ["any"] } を追加することで、SHIFT キーを押しながらの入力にも対応できるようにしています。

まとめ

この設定を適用することで、HHKB Lite2 for Mac を macOS の最新バージョンでも問題なく使えるようになりました。

HHKB の独特な打鍵感とコンパクトなサイズ感を維持しつつ、快適に作業ができるので満足しています。

あとがき

M4 Mac mini、とても小さくて良きです。

良きかな…