【MacOS】ファイル復旧ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」の使い方と感想
PCで作業している人でこんな経験したことはないでしょうか?
- 間違ってファイルを削除してしまった挙句、ゴミ箱も空にしてしまった!
- USBやSDカードの中身を削除してしまった!
- 内臓HDDのパーティションを分けるのをミスってデータが飛んだ!
こと内臓HDDやSSDに関しては、MacOSには強力なバックアップソフト「Time Machine」があるけど、MacBook等のノート型を使用している人は外付けHDDにバックアップなんてしてない人が多いイメージです。
このままだと、「間違ってレポートのファイル消しちゃった」とかいう時に初めから書き直しする羽目になっちゃいます。
こんな時に役に立つのがデータ復元ソフトです。
今回は**「EaseUS Data Recovery Wizard」**というデータ復元ソフトを使用します。
EaseUS Data Recovery Wizard とは
EaseUS(イーザス)が販売する、Macデータ復元やUSBやSDカード、外付けHDD等のファイル復旧などが可能な**データ復旧ソフト**です。
今回ここで使用するのは Pro版(¥8,900) ですが、復旧できる容量が最大2GBの制限がある無料版もあります。
ちょっとした復元なら無料版の2GBで十分かもしれません。
ただ、僕みたいに音楽データやプログラムデータをよく扱う人や、大量の画像や動画を扱う人にとってはお守りとして持っておくのも悪くはない気がします。
プラン一覧(EaseUS公式HPより)
公式サイトからも購入できますが、一応Amazon にもあるみたい(販売元はイーフロンティアだけど)なので、もし有り余ったギフト券を使いたい場合はこちらからでもいいのかも。
Amazon.co.jp: EaseUS 復元 by Data Recovery Wizard (最新) | Mac対応|オンラインコード版 : PCソフト
EaseUS Data Recovery Wizard の導入
1. サイトからダウンロード
下記のサイトよりソフトをダウンロードします。
MacOS版 → https://jp.easeus.com/mac-data-recovery-software/mac-drw-pro.html
(Windows版はこちら)
2. インストール
“mac_drw.dmg” というファイルを開いて、アプリケーションフォルダにアプリを移動させます。
EaseUS Data Recovery Wizard の使い方(ファイル復旧)
ファイルの復旧は、紛失場所の選択→デバイスをスキャン→紛失データのプレビューと復元、という3ステップのシンプルな操作で終わります。(超簡単でわかりやすい)
1. 紛失場所の選択
起動すると下のような画面から始まります。(製品版の方は左上からライセンス認証を行なってください)
ここでデータの紛失した場所を選択します。
場所選択画面
2. デバイスをスキャン
今回は僕がいつも使っているUSBフラッシュメモリ(三菱ケミカルメディア Verbatim USBフラッシュメモリ 128GB)を使用します。
該当する場所を選んでスキャンボタンを押すと、下の画像のように自動スキャンが始まります。
スキャン画面(1)
スキャンにかなりの時間がかかりそうな時、左の”パス”と書いてあるところに緑のチェックマークが出ている箇所は解析が終わっているみたいなので、そこで十分な場合は右上の停止ボタン( || )を押して一旦スキャンを止めて次の復旧操作を行なっても大丈夫です。
3. 紛失データのプレビューと復元
緑のチェックマークのついた項目は解析が完了した場所です。
ここで、復旧したいファイルを選択して右上の「今すぐ復元」ボタンを押します。
復旧したいファイルが見つけにくい時は、左側の項目を「パス」から「種類」に変更したり、右側の検索欄からファイル名を検索、またその左横のボタンから、リスト表示からアイコン表示やCover Flow表示に変更するのが良いと思います。
「パス」表示
「種類」表示
今回は僕が昔保存していたPS4のゲームのスクショを復旧します。
プレビュー画面
「今すぐ復元ボタン」を押して、ファイルの保存先を指定してあげると復旧作業は終了です!
※ファイルの保存先を復旧元(今回だとVerbatimのUSB)と同じ箇所を指定すると以下のような警告が出ます。再び復元する場合のありそうな媒体の選択は避けたほうが良さそうです。
EaseUS Data Recovery Wizard のメリットとデメリット
メリット
UIと操作方法がシンプルでわかりやすい!
これに尽きると思います。
初見でもほとんどの方が迷うことなく扱うことができると思われるUIのデザインと操作の簡単さはかなり重要なメリットです。
他にも、
・復旧処理のクオリティは高い
・時間もそれほどかからない
・業者に頼む時間的&金銭的コストが省ける
といった点が挙げられます。
デメリット
復旧データの保存先の指定の際に、新しいフォルダが作れたら良いなと思いました。
現状だと既に存在しているフォルダを選択しなければならず、新しい復旧用のフォルダを作りたい場合は Finder から別で操作をする必要があるので、それがなくなればさらに良いかなと思いました。
後記
EaseUS Data Recovery Wizard は操作性も実際の性能も、個人的にはかなり良いと思います。
ただ、頭に入れておきたいのが全部が全部復旧できるわけではないということ。
これはどんなファイル復旧ソフトでも言えると思います。
たとえば削除された後に上書きされたりしたファイルは復元できなかったり、復元されてもファイルが完全ではなかったりします。
日頃のバックアップは怠らないようにしたいところです。
復元できなかった例
また、製品版の¥8,900 という値段(2019/6/10 現在)についても賛否両論あると思います。
確かにざっと調べてみても、およそ半額ほどの値段のソフトも検索結果には出てきます。
しかし、この EaseUS Data Recovery Wizard の製品版では復旧容量の制限がなくなる他に
・アップデートがずっと無料
・30日間の返金保証
・24時間365日対応の無料テクニカルサポート
がついてくるので、それを考えるとこの値段は決して安くはないですが高くもないように感じます。
ただ、メールサポートは日本語対応が可能らしいのですが、ライブチャットは英語での対応のみらしいのでご注意ください。
復旧処理のクオリティは変わらないので、ひとまず無料版を試してみて気に入ったら有料版を購入することをオススメします。
ただ、どんなデータ復旧ソフトでも最後の手段として考えた方が良いです。
・Macの内臓データは TimeMachine でバックアップを取っておく。
・USB等のデータもまめに別の媒体にも保存しておく。
といった心がけが重要かなと思います。
個人的には、データ復旧ソフトは御守りであり、最後の神頼み的な立ち位置だと思います。