コンデンサマイクのこもる原因【マイクケーブルの相性編】
コンデンサマイクを買ったのになんかこもる!
ってなった場合、だいたいはマイクの前後が逆だったりするのですが、今回はマイクケーブルが原因でした。
経緯
友人がコンデンサマイクを導入したのですが、彼から送られてくる音声データが異様なほどこもっていました。
当初はマイクの故障を疑っていたのですが、僕の環境でチェックしても異常はありませんでした。
また、オーディオインターフェースの故障でもありませんでした。
ただ、録音環境もスタジオ等借りているらしいのに、薄壁一枚隔てたようなこもり方。
試しに彼の機材を一式借りて色々試しました。
結果、マイクケーブルが彼の物の場合に異常が見られました。
今回問題の機材
彼はAmazonで以下のセットを購入したみたいです。
マイク自体は超有名な audio-technica の AT2035 で、品質も問題ありませんでした。
ただこちらに付属のマイクケーブルが問題でした。
検証結果
簡単にですが、同じ波形(声)を録ったときのEQのアナライザのスクショを比べてみたいと思います。
組み合わせは以下の通りです
- AT2035 + 付属マイクケーブル
- Kanoeのマイク + 付属マイクケーブル
- AT2035 + Kanoeのマイクケーブル
- Kanoeのマイク + Kanoeのマイクケーブル
最初に1と3を比べてみましょう(これが一番わかりやすい)
①AT2035+付属マイクケーブル | ③AT2035+Kanoeのマイクケーブル |
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マイクケーブルで音質は多少変わるもんですが、これはねぇだろ!!!
1kHz以上が圧倒的に足りない。
このEQのアナライザ見てわからない方は、自分の声でこのアナライザ通りになるようにカットしてみて?
まじでやばいから…
思わずデスマス調が崩れましたが、さてじゃあ僕のマイクだとどうなるのか….
②Kanoeのマイク+付属マイクケーブル | ④Kanoeのマイク&マイクケーブル |
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こちらはなぜかそれなりに高域が出ています。
ただし、10kHz以上はなんか変…(実際に耳で聞いても少しこもり気味)
でもAT2035の時よりはましですが…
結果:AT2035と付属のマイクケーブルの組み合わせが****最悪!!!
まとめ
マイクケーブルが原因の珍しいケースでした。
しかもセットで売られてる付属ケーブルがセットのマイクと一番相性が悪いというかなり意地悪な結果に。
後記
初心者だと複数マイクケーブルを持ってることがないと思うので、今回のようなケースはかなりわかりにくいと思います。
とりあえずコンデンサマイクを使っているのに何故かこもるという方はマイクケーブルを疑ってみるのもありかもしれません。