倍音が聞こえない人のために倍音が聞こえる動画を録った
倍音を聞けって言われても「聞こえねぇよ!」って人は結構多いと思います。
吹奏楽やオーケストラでは特に、指導者の方が「倍音なってるでしょ?」って言って来ることがあるけど、正直よくわかんないって人もいると思います。
個人的にはなってる音をイメージして意識してれば聞こえるようにはなると思いますが、倍音がどんな音で鳴っているのか知らなければ、顔の知らない人を街中で探すようなもので難しい気もします。
ので、とりあえず聞こえやすくする動画を即席で録りました。
動画内では F (ファ) の音を使用しています。
倍音の聞こえる方は最初に鳴らした時点で5度上の C (ド) が鳴っているのがわかると思います。
聞こえない方のために F の5度上の音、C (ド) の音の帯域をEQでブーストします。
そうすると耳鳴りのように聞こえて来ると思います。
最後に先ほどの C (ド) の帯域を元に戻します。
これで聞こえるようになってたらいいですね(今は聞こえなくてもそのうち聞こえるようになると思います。)
※2021.5.19 追記
Twitterで「うわんうわんと周期的に鳴っていることが倍音を見つける指標になるかも」といったコメントをいただきましたが、このうねりの正体は今回使用した音源によるもので、実際に倍音を見つける際に指標にはなったりならなかったりします。
今回使用した音源は複数のクラリネットを録音したサンプルになるので同じピッチですが多少のうねりが生じています。
うねりは誰かと音を合わせるときに重要な指標となります。 ピッチが合っていないと”うわわわわわわん”みたいな細かいうねりになったりします。 逆に完全に波形が一致すれば全くうねりはないはずですが生楽器ではほぼあり得ないと思います。
そのため、誰かと音を合わせる際には多少はうねりが生じるので、倍音も同様にうねることになり、倍音が結果的に見つけやすくなるのかもしれません。
逆に、一つの楽器の単音を聞くときはこのうねりはほぼないと思いますので指標にはならないと思います。